こんにちは。42歳で単身マレーシアに移住したMs.Malayです。
「いつかは海外で暮らしたい」 「南国でのんびり自分らしく生きたい」
そんな思いを抱きながら長年過ごしたのち、2024年に単身マレーシアの地に参りました。
海外移住への憧れを抱いている40代女性も多いかと思います。
マレーシアという土地は、これまで日本語で仕事ができてお給料もそこそこ高い、そしてなんとビザや短期滞在のサポートが受けられるという夢のような条件が揃っていました。
国としても安定していて、英語が通じ、気候も常夏。
私も最初こんな上手い話があるわけない、と疑っていましたが現実にあったのです。
その恩恵を受けてマレーシアに辿り着いた日本人はたくさんいます。
海外移住を検討していて、マレーシア就職を知った方も多くいるでしょう。
しかし2026年はこれまでの常識が通用しなくなる「試練の年」となります。
2026年6月1日から施行される、就労ビザ(Employment Pass:EP)の劇的な条件改定。
これまでの「日本人の現地採用」のあり方を根底から覆すこの変更により、マレーシア転職のハードルはかつてないほど高まっています。
「マレーシア移住はもう手遅れなの?」 「40代からでも狙えるポジションはある?」「英語は必要?」
そんな疑問に答えるべく、2026年4月現在の最新情報と、これからの移住戦略を徹底解説します。
【激震】2026年6月・就労ビザ(EP)大改定の衝撃
これまでマレーシアは、各国と比較しても比較的就労ビザが取得しやすく、日本人にとって「海外移住への登竜門」的な存在でした。
しかし、その扉は2025年より少しずつ狭くなっています。
そして2026年6月以降、劇的に狭くなります。
マレーシア政府の明確な意思は、「外国人労働者の厳選」と「マレーシア人の雇用優先」です。
簡単に言うと、能力のない外国人はいらない!と言うことです。
収入要件が「これまでの2倍」へ引き上げ
今回改定の最大ポイントは、各カテゴリーにおけるビザ取得に必要な最低月給額の引き上げです。
まずは表で見てみましょう。
【比較表】マレーシア就労ビザ(EP)改定前後
| カテゴリー | 改定前の最低月給(目安) | 2026年6月以降の最低月給 | 備考・変更点 |
| カテゴリー I | 10,000MYR〜 | 20,000MYR〜 | 給与基準が2倍に |
| カテゴリー II | 5,000〜9,999MYR | 10,000〜19,999MYR | 後継者育成計画が必須 |
| カテゴリー III | 3,000〜4,999MYR | 5,000〜9,999MYR | 5年期限+後継者育成計画必須 |
これまでのマレーシア現地採用では、カテゴリーⅡに属する条件での採用が大半を占めていました。
日本人の場合は、最低給与基準が5,000MYRだったので、必然的にカテゴリーⅡ以上だったわけです。
また、初回から2年のビザを発給もできましたが、改定後は1年ごとの更新となります。
現在と同じ給与のままであれば、一年ごとに更新しても、最長で5年までしか働けません。
これは現地採用でマレーシアに長く滞在したいと考えていた人にとっては、非常に残念でなりません。
カテゴリーⅢは、Low skillと表記されており、悲しいですがローカルの人でも十分できる仕事に、外国人を雇用するメリットはない、と考えられているのが明確です。
企業側にとって、これまでと同じカテゴリーで雇用しようとする場合、基本給を上げる他にも、育成計画の作成必須などで労力もかかります。
また、2025年秋より外国人労働者もマレーシアEPF(年金制度)に加入が必須となりました。
マレーシアでは、企業が最低でも2%を各外国人従業員のために拠出する必要があります。
従業員にとってはありがたいですが、企業側には大きな負担です。
企業側に課される「厳しい義務」と採用の激減
なぜ、このような厳しい改定が行われるのでしょうか。
背景にあるのは、マレーシア政府による強力な外国人排除の気配と、マレーシア国民労働者の保護政策です。
企業側は、外国人である日本人を雇うために、これまで以上の多額のコストを支払い、複雑な手続きを行い、さらには政府への説明責任を果たす必要があります。
自分に置き換えて考えてください。
自分の経営する会社が上記をやらないといけないとなったら、積極的にやりますか?
後継者育成計画(サクセッションプラン)の義務化
カテゴリーIIおよびIIIのビザを申請する企業には、「サクセッションプラン(後継者育成計画)」の提出が必須となりました。これは、企業側が「このポジションを、いつまでにマレーシア人スタッフへ引き継ぐのか」を明記する計画書です。
つまり、企業は採用時に「この日本人は、マレーシア人を教育できる指導力があるか」「一時的なつなぎ役ではないか」という点を政府から厳しくチェックされます。
単に仕事ができるだけでは不十分で、現地スタッフを育成し、将来的に自分の席を譲るという「教育者」としての役割が求められるのです
企業は「誰」を欲しがるのか?
採用コストが倍増した今、企業は「英語もマレー語も話さない、日本語ができるだけの日本人」を雇うリスクを負えません。
高い給与を払ってでも呼び寄せる価値のあるスペシャリストでなければ、ビザ審査が通らないため、採用プロセス自体がストップします。
「高いコストを払ってでも、この日本人を雇う理由があるのか?」
この問いに対して、納得のいく回答を出せない企業は、今後日本人を採用すること自体を諦めるでしょう。
企業側の採用熱は、かつてないほど冷え込んでいるのが現実です。
ビザ要件変更のため企業側が様子見で求人していない気配もあります。
「なんとなく移住」はNG!40代が直面する3つの壁
厳しい現実を突きつけられましたが、道が完全に閉ざされたわけではありません。
ただし、甘い期待は捨てる必要があります。
40代のあなたが直面するであろう、3つの高い壁について解説します。
未経験・新卒レベルはビザ取得が困難
今回の改定で最も厳しくなったのが、仕事内容と過去の就労履歴の整合性です。
マレーシア国外の大学を出たばかりの新卒や、社会人経験はあるものの、応募職種と全く関連性のない職歴しかない場合、ビザ審査で落とされる確率が飛躍的に高まりました。
これまでも、関連しない職種しか経験のない場合は、エージェントと相談しながら応募することで、多くの方が未経験であってもマレーシア就労ビザをゲットしてきました。
「40代だからこそ、これまでの職務経歴書が重要になります。」
あなたの今までのキャリアは、マレーシアのビジネス現場でどのように活かせますか?
「新しいことに挑戦したい」という情熱だけでは、2026年以降のビザ要件はクリアできません。
過去の積み重ねと、次の仕事内容が一直線に繋がっていることが必須条件となります。
「日本語オンリー」求人の絶滅
「マレーシアなら日本語だけで働ける」 そんな言葉を鵜呑みにしていると、移住準備の段階で挫折します。
2026年現在の求人市場において、日本語のみを必要とする求人はほぼ存在しません。
あったとして、表に出てくるのは人の入れ替わりが多いなどの理由があり、良いと感じるものは大体紹介で決まるので表に出てきません。
今、マレーシア就職で求められている最低条件は、日英バイリンガルです。
日本語オンリー求人でも、面接やアセスメントは英語で行われるのが普通です。
なので、英語対策ゼロでの入社は困難です。
東南アジアの求人だからと言って、安心していてはいけません。
求められる「専門性の証明」
これからのマレーシア転職では、ジェネラリストよりもスペシャリストが圧倒的に優遇されます。
営業、マーケティング、管理部門、IT、エンジニア、会計など、あなたの強みは何ですか?
現地企業にとって、あなたは「高い給与を払ってでも雇いたいプロフェッショナル」である必要があります。
ご自身の職務経歴書に書かれたあなたのキャリアが、マレーシアでの仕事内容と1ミリのズレもなく直結しているか。
BPO企業カスタマーサポートのお仕事であっても、過去の職歴と全く関係がないとみなされた場合、ビザ取得は難しくなります。
そのため今一度、ご自身の経歴と応募する職種を見直す必要があります。
今からでも間に合う!40代からの移住成功戦略
ここまで厳しい現実を述べてきましたが、戦略を正しく立てれば、40代からでも道は開けます。
立てれ夢を叶えるために、今すぐ取り組むべきステップをご紹介します。
英語学習:ビジネスレベルを「必須」にする
まずは英会話スクールやオンライン英会話で、ビジネス英語を叩き込んでください。
TOEICの点数だけでなく、実際のミーティングで意見を戦わせる「度胸」と「語彙力」を磨くことが、移住成功の最短ルートです。
実際に応募条件では、B2以上が求められています。
日本では馴染みのない表現ですが、マレーシアではCEFR(セファール)を基準にしています。
これは、「ヨーロッパ言語共通参照枠」の略称で、語学力をA1(低)からC2(高)の6段階で評価する国際標準です。
「日常会話ができればいい」という考えでは、通用しなくなってきました。

Ms.Malay
参考までに、私はC1です。まだまだ勉強中です!
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キャリアの棚卸しと可視化
ご自身のこれまでの経歴を、マレーシア現地採用市場のニーズに合わせて検討してみてください。
「何ができるか」だけでなく、「そのスキルを使って、現地でどんな利益を生み出せるか」を言語化してください。
これは、面接で必須となり、ここが答えられないと採用してもらえません。
現地採用はBPOコールセンター、カスタマーサポートばかりだと思われがちですが、実はそんなことはありません。
製造業、営業、医療施設での通訳などもあります。
BPO企業でカスタマーサポートであれば、営業経験は顧客対応経験として経歴になりますし、IT関連にお勤めしていたのであれば、ITカスタマーサポート、金融の知識があればそれに関連するプロジェクトもあります。
人気のHRですが、こちらは求人もあるのですが、リクルーターの話によると、行政とのやりとりがあるためマレー語必須がほとんどで、企業側にて外国人で雇うメリットがないそうです。
(マレーシア公務員は、基本マレー系です)
このように、あなたの経験を「現地で使える価値」に変換することこそが、ビザ取得の鍵となります。
条件だけで応募するのではなく、内容もよく見ましょう。
別ルートの検討(ノマドビザなど)
企業に雇用される「就労ビザ(EP)」が難しくなった今、現地採用にこだわらない選択肢も検討すべきです。
IT系やデジタル系のスキルがある方なら、デジタルノマド向けのビザ(DE Rantauなど)を活用し、雇用主がマレーシア国外にある状態で現地に住むというスタイルもあります。
副業などですでにある程度の収入がある方なら、応募条件に当てはまっているかもしれません。
これはEPの厳しい給与要件を回避できる可能性があるため、ITスキルをお持ちの方にはぜひ調べていただきたい選択肢です。
ただし、新しい種類のビザのため、要件が頻繁に変わる可能性があります。
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まとめ 夢を「覚悟」に変えた人だけが生き残る
2026年6月のビザ改定は、マレーシア転職における大きな転換点です。
これまでのような「安く、楽に、海外移住の夢を叶えよう」という時代は終わりを告げました。
しかし、この厳しい条件を乗り越えてマレーシアで働いていける人は、「市場価値の高い人材」として評価されます。
「海外移住」をただの夢で終わらせるか、それとも準備を重ねて実現する「目標」に変えるか。
もしあなたが本気でマレーシアでの生活を望むなら、今日から英語学習とキャリアのブラッシュアップを始めましょう。厳しい時代だからこそ、準備を怠らない人だけが、南国の地で新しいキャリアを掴むことができるのです。
次のアクションへ:まずはあなたの市場価値を知る
「私の今のスキルと給与で、新しい基準をクリアできる?」 「40代未経験からでも、狙える専門職はある?」
制度が変わる2026年6月以降、情報収集の遅れは致命的です。
まずは、マレーシア転職に精通した転職エージェントに相談し、ご自身の現在の市場価値と、最新の求人状況をセットで把握することをおすすめします。
ご自身の職務経験や英語レベル(TOEICなど)を客観的に棚卸しし、どのようなポジションが現実的なのか、プロの意見を聞くことが、移住成功への唯一の近道です。
憧れを「覚悟」に変え、新しい一歩を踏み出してみませんか?