マレーシア就労ビザ申請 これやってないと入社ができない
マレーシアでの就職・転職を考えている方にとって、
「パスポートの有効期限」は意外と見落とされがちな重要ポイントです。
実はこの“期限の残り”によっては、ビザ申請ができない/入社が遅れる/内定取り消し
といった事態にもなりかねません。
パスポート以外の国で長期滞在したり就労するには、ビザが必須。
そしてビザを発行してもらうには、条件というものが必ずあります。
その一つが、パスポートの有効残期限。
私は転職時にパスポートの残日数が一年未満だったため更新が必須でした。
しかしこれが、転職活動に加えてものすごく日数と労力を使いましたので、
「あれ?私もかもしれない・・・」と思う方、は是非参考にしてください。
なぜパスポートの期限がそんなに重要なのか?
パスポートには5年と10年の有効期限がありますが、成人で所有している方の多くは10年期限(赤色)だと思います。
運転免許のように期限前に更新ハガキが届くわけでもなく、自己管理です。
普段毎日使うものではなく期限はあまり気にする機会がありませんので、うっかりしやすいポイント。
マレーシアの場合、就労ビザ(以下、EP)申請時には、12ヶ月以上の残日数が必要と公式発表されています。
デジタルノマドビザでは14ヶ月位以上のようです。
ビザの種類により違うようですが、この記事では主に現地採用で発行されるEPを基準に書いていきます。
参照:MDEC公式ページ
リクルーター、HRからは14ヶ月以上あるか聞かれることが多いです。
申請から発行までの期間も考慮してとのことでしょう。
一年契約なのに、ビザ申請に時間を要した場合、入国時点で1年未満になってしまうことも考えられますからね。
契約年数と同じ長さでビザ発行が予定されている場合でも、パスポートの有効期限がそれ以下であれば、そちらが優先されます。
私は2年契約でしたが、入社時の残期限は2年未満でした。
その為、最初にもらったEPの有効期限も2年未満となっていたのです。
パスポートの期限より長い期限でビザが発行されることは、絶対にありません。
ビザへの認識が甘い日本人が意外といるな、と現地で感じています。
日本の感覚で会社任せにしていて、ビザの期限が近い(または期限切れ)のに何もしていない人が一定数いるのです。
再度、下記のことは念頭において、自分で期限は管理するようにしましょう。
実体験 「パスポート期限、あと10か月」から始まった想定外の問題
転職先を見つける前にパスポートの更新
私が、退職した会社に入社したのが、2024年11月。
退職は2025年9月。
パスポートの有効期限は2026年7月まで。
EPは雇用主ありきなので、退職と共に喪失となり、そのままいたら不法滞在となってしまいます。
2024年 2025年 2026年
│────────│────────│────────│
11月入社 9月退職 7月パスポート期限
← 約10か月勤務→ ←有効期限残約10か月 →
このEPキャンセルのタイミングについては、会社により少し差があると思います。
私の場合は最大でも1ヶ月の猶予と言われました。
しかし、日本へ帰国することが明確になっている場合は、通常1週間から10日ほどだと思います。
帰国や出国を決めている場合、EPキャンセル時に航空券も一緒に提出します。
次の転職先が決まっていない場合、会社が与えた猶予期限内に見つけなくてはなりません。
目処が立っていればいいですが、求人のタイミングを待つ場合は、多くの場合一度出国となります。
私は転職活動をしていたものの、なかなか望む条件に出会えず苦戦しており、そのまま退職の日を迎えました。
ただし、ここで転職先が決まっていたとしても、パスポートの有効期限が一年未満になっている時点で、面倒だけれど必須の仕事が増えます。
そして、一年以上期限がある人より、とんでもなく事務手続きに時間を使います。
日本のように、月末で辞めて次月から新会社で就業、なんてことはできないのです。
マレーシア就職/転職活動をする上で、リクルーターや応募先の企業から必ず聞かれるのがこれ。
「パスポートとビザの有効期限」
面談時点で一年切っていると、「更新が必要ですね」と、必ず言われます。
なので、就職/転職先を決める前に、パスポートの更新は必須なわけです。
そのまま選考に進めたとしても、更新はしておかないと内定が出た時にすぐ手続きができません。
もし即時採用案件だったら、チャンスを確実に逃します。

パスポートの更新には以前よりも日数がかかる
2025年日本のパスポート仕様が変更となりました。
より偽造されにくいデザインへ変更となったのです。
それは良いことなのですが、発行にも時間を要するようになりました。
日本国内、国外どちらで申請しても、これまでの2倍近くとなったことには注意が必要です。
参照:マレーシア大使館公式ページ、外務省公式ページ
私はマレーシア国内大使館にて申請をしました。
オンライン申請もできるのですが、手元にある写真を使用したかったため、窓口申請を選択。
日本国外からオンライン申請するには、オンライン在留届に登録していることが必須となります。

Ms.Malay
オンライン申請の方が自宅からできて費用も少し安くなるため、最初は私もオンラインで手続きしていました。
しかしなんと、10年付き合う写真は撮影したものをアップロードではなく、その場で撮影する画面になりました。
え?今ここでセルフィーしたやつが使われるの?ヤダヤダ〜、ということで、私は写真屋さんで撮影してもらった物理写真を窓口に持っていくことにしたのです。
| 日付 | 内容 | 所要日数 (申請からの経過) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 8月11日(火) | パスポート更新申請 (大使館窓口にて) | ― | 大使館来訪にはWEBで事前予約が必要 |
| 9月4日(水) | 新パスポート発行日 | 24日後 | この日付が新パスポートの発行日として記載 |
| 9月19日(木) | 大使館から「受け取り準備完了」連絡を受信 | 39日後 | 実際の受領可能日はこの連絡がきてから |
※パスポート更新費用についてはこちら
お盆やマレーシアの休日(9月15日16日)を挟んだこともありますが、1ヶ月以上かかりました。
ビザの貼り替え費用は従業員が負担する
前章でお伝えした通り、私は2年契約なのに入社時にパスポートの残日数が2年未満だったため、丸2年分のEPは発行してもらえませんでした(当たり前だけど)。
その為、期限が近くなったら途中でパスポート更新を行い、EPの貼り替えをしてもらう必要がありました。
この際の費用は、2025年より従業員持ちになったとHRから聞いています。
公式ページの料金表を見る限り、150MYRのようです(2025年10月時点)。
すごい高いわけではないけれど、5,000円以上します。
パスポートの更新費用と合わせたら、20,000円ちょっとが自己負担額となります。
参照:マレーシア移民局公式ページ
パスポート更新と退職のタイミングに注意
このEP貼り替え期間はパスポートを預けますので、身分を証明できる公式書類が手元にありません。
だから病院/クリニックにも行けないし、宿泊を伴うマレーシア国内旅行もできません。
ものすごく不安で不便なな日々を送ることになるのです。
ちなみに同僚は、貼り替えに3ヶ月かかりました。
普通は1週間程度で終わると聞きましたが、こればかりは分かりません。
私の場合は、いろんな意味で絶妙なタイミングとなってしまい、退職とパスポートの更新が重なってしまったのです。
その為、通常以上にさまざまな場面で気を遣うことになり、慎重に行いました。
理由は次のようなことが挙げられます。
理由1. 新パスポートを受け取ったらEPの貼り替えは必須
辞めることはもう決まっていても、新パスポートを受け取ってしまったら番号が変わります。
その為、旧パスポートに貼付されているEPを新パスポートに貼り替えてもらわねばなりません。
私の場合、9月末日で退社が決まっていましたが、新パスポートの出来上がりもそれと同じくらいになる見込みでした。
退社する会社の就労ビザを、自己負担で張り替えするわけです。
そして前述した通り、身分を証明するものは手元にないまま、どこにも行けず仕事もなく過ごすわけです。
不安しかない!
理由2.新パスポートを申請中はEPキャンセルができない可能性があると言われた
結果、できたので問題なかったのですが、8月に新パスポートを申請することは問題ないかHRに確認しました。
個人的には、新パスポートは受け取らなければ発行済みであっても新しい番号に紐づくことはない、と理解していました。そして実際そうです(大使館にも確認済み)。
しかし、いつどこでどんな情報がHRに入るのか?移民局に入るのか?などは知らないので、申請自体に問題がないか確認しました。
その時は、貼り替えの説明をされた程度で終わりましたが、実際キャンセル間際になって、申請中だとキャンセルが却下される可能性があるから、大使館に発行状況を確認するよう言われました。
最終的に、まだ日本国内で発行手続き中であったため、それを伝えてOKでした。
理由3.出国しなくてはいけないが、新パスポートをマレーシアで受け取り予定
転職先が決まっていなかったこと、ビザの貼り替えは費用と時間のムダ+不安だったため、私は出国することを選択しました。
航空券のコピーを提出しないと、ビザのキャンセルをしてもらえません。
行き先は日本でなくてもOKです。私はタイ行きの片道券を購入し提出しました。
しかし、新パスポートはマレーシア大使館に到着予定です。
部屋もそのままだし帰ってこないといけないのですが、一定期間(72時間以上と言われている)出国していないといけないため、出入国のタイミング調整、計画、ルート設定に気を遣いました。
ホリデーで旅の計画なら楽しいのですが、今回は金欠もあり色々不安でしかなかったです 笑
私の場合退職とパスポートの更新が重なってしまったため、このようなことが起こりました。
あなたがもし同じような状況である、なりそうならば、タイミングはよく計画するようにしましょう。
旧パスポートで入国、新パスポートで出国できる?
日本にいればこのようなことは発生しませんが、日本国外でパスポート更新をした場合、次のようなことが起こります。
- 入国: 旧パスポート
- 現地滞在中: パスポート更新し受取。旧パスポート失効。
- 出国: 新パスポート
これって問題ないのかな?と心配になりますよね。
答えは、問題大有りです!
と言っても、心配しないでください。
何も手続きをしてない場合は、問題大有り。出国できません。
でも、ちゃんと手続きをしていれば大丈夫です。
手続きの詳細は別記事にて書きますが、移民局にて所定の手続きをすれば問題なく出国できます。
まとめ 「パスポートの期限」は最初に確認する“最重要タスク”である
ここまで、実体験をもとに様々お伝えしてきましたが、まずはパスポートの有効期限を確認することが何よりも大事。
この一言に尽きます。
下記にまとめましたので、あなたの状況と照らし合わせて確認してみてくださいね。
チェックリストは無料でダウンロードできます。
- EP(就労ビザ)申請の前提
パスポートの有効残14ヶ月が実質必須。
残12か月だと企業によっては更新を依頼される。
入社延期や指定日に間に合わないことから内定取り消しのリスクもある為、注意。 - 国外での更新には1ヶ月必要
在外の日本大使館での更新は約1か月(申請〜受取まで)。
祝日や繁忙期には、さらに延びる前提でスケジュールを組む。
特にマレーシアの場合、急に祝日が設定されたりするので要注意。 - EPの取り扱い(通称TOE:Transfer of Endorsement)
パスポート更新後はEPの貼り替え(TOE)が必須。
その間は新旧パスポートを預ける=身分証明が手元にない期間が発生するため、医療・銀行・宿泊などの手続きは避ける。 - 費用の負担
EP貼り替え費用は従業員負担が一般的(目安 RM150〜)。
パスポート更新費用と合わせ2万円超の自己負担を見込む。 - 旧パスポートで入国→新パスポートで出国する場合
ただ、新パスポートを受け取っただけでは出国不可。
移民局で新旧パスポートのリンク手続き(パスポート番号の紐づけ)を必ず実施する。 - 退職・転職とパスポート更新の重なり
EPキャンセル、出入国、TOE(ビザ貼り替え)が絡むと一気に複雑化。
「退職月の前後で更新を避ける/更新は数か月前倒し」が安全策。
退職前のパスポート更新では、TOEが発生するため、貼り替え完了時期にも要注意。
チェックリストダウンロードはこちら
流れを知っておくだけで、自分がいつどのように動けば良いか予定組みできます。
この記事がお役に立てれば幸いです。
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